はじめに:目標が曖昧だと、毎日の勉強が迷子になる
仕事で海外サービスの仕様を調べたり、英語の資料を読んだり、英語メールを返したりは日常になりました。読む・書くは何とかなるのに、動画や通話になると内容が抜ける。集中が切れた瞬間に置いていかれる感覚があって、地味にストレスです。
こういう時期に一番困るのが、目標の立て方でした。リスニングを伸ばしたい、英語を話せるようになりたい。気持ちはあるのに、今日の30分に落ちてこない。忙しい週に崩れて、次に戻るときにまた迷う。これが繰り返しになります。
この記事では、英語やり直しの目標をレベル別に整理して、今日やることまで落とし込む方法を書きます。点数より、生活や仕事の中で何ができるようになりたいかを軸にします。
目標は3段階で置くと続きやすい
英語学習の目標は、結果だけにすると遠すぎて折れやすいです。私は次の3段階で置くと、迷いが減って続きました。
1つ目:行動目標
毎日やることを時間で決めます。平日30分・休日60分くらいの枠を先に作ります。内容はあとから調整できます。
2つ目:できること目標
生活や仕事で、何ができるようになったら嬉しいかを具体的に書きます。たとえば、英語メールを読むスピードを上げたい、短い動画の冒頭だけでも聞き取れるようにしたい、などです。
3つ目:チェック
週に1回だけ、できるようになったかを確認します。テストでなくて構いません。短い文章を読む、短い音声を聞く、メールを1通書く。これを5分で回します。
私の場合は、朝に単語を10分、移動中に音声を10分、夜に読むか文法を10分、という置き方が一番崩れにくいです。週末は復習を30分、少し長めのインプットを20分、来週の範囲決めを10分にしています。時間の置き場所が決まると、迷いが減るのを実感しています。
まず今のレベルをざっくり決める
細かい診断は不要です。次の3つをやってみて、引っかかるところが強いほど、そこが今の課題です。
読む
やさしめの英文を、辞書なしで読み進められるか。毎文止まるなら、語彙か文法が詰まっています。
聞く
短い音声を聞いたあと、内容を日本語で一言で言えるか。何も残らないなら、素材が難しいか、音と文字がつながっていない可能性が高いです。
書く
簡単な用件を、3行くらいで英語にできるか。書けない場合は、文の型がまだ体に入っていないことが多いです。
レベル分けは、上手いか下手かの評価ではなく、次の一手を決めるための整理です。
レベル1:英語から離れていた人の目標
目安の状態
・中学英文でも語順が不安
・単語が抜けていて、読んでも意味が取れない
・音声はほぼ聞こえない
このレベルは、最初の30日で英語力を上げ切るというより、英語に触れるのを生活に戻す段階です。歯みがきレベルで英語が当たり前になることが、いちばん大きい成果になります。
30日目標の例
行動目標
・平日:単語10分+文法10分+やさしい英文10分
・休日:60分のうち半分は復習に回す
できること目標
・やさしい英文を、途中で止まらずに最後まで読める回数を増やす
・短い例文を見て、主語と動詞がどれか分かる状態にする
チェックの例
・週末に、短い英文を1つ選んで音読してみる
・同じ英文を翌週にもう一度読んで、前より止まらなければOK
この段階は、理解の深さより、触れた回数が効きます。毎日触って、週末に軽く整える。これだけで土台ができます。
レベル2:文字は何とかなる人の目標
目安の状態
・英語を読むこと自体はできるが、疲れる
・分からない単語が出ると、毎回辞書で止まってしまう
・長文になると集中が切れる
ここは、読む練習のやり方を変えるだけで進みやすいです。精読で頑張りすぎると量が増えないので、止まらずに読む時間を作ります。
30日目標の例
行動目標
・平日:単語10分+読む10分+復習10分
・休日:20分だけ少し長めに読む
できること目標
・10分のタイマーで、英文を止まらずに読み進められる日を増やす
・辞書を引く回数に上限を作って、読む量を確保する
チェックの例
・同じジャンルの短い英文を、1週間に2本読む
・2週目に読み直して、引っかかる単語が減っていればOK
読む力は、知っている単語や文法をスピードに変える工程です。読む時間を少しでも確保すると、他の勉強もラクになります。
レベル3:読む・書くは仕事で使う人の目標
目安の状態
・英語の資料やメールは最低限読める
・ただし読むスピードと安定感に波がある
・聞き取りが弱く、会話や動画だと内容が抜けやすい
このレベルは、英語力そのものより、実務で困る場面を減らすのが目標になりやすいです。私もこの層で、読む・書くは何とかなるのに、聞くが足を引っ張っていました。
30日目標の例
行動目標
・平日:単語10分+音声10分+スクリプト確認(文字)10分
・休日:同じ音声をもう一度聞き直して、聞こえる部分を増やす
できること目標
・短い音声を、同じ素材で回して内容を言い直せる回数を増やす
・音声を聞いてからスクリプトを見て、分からない部分がどこか言えるようにする
チェックの例
・週末に、同じ素材を聞いて要点を1行でメモする
・翌週に同じことをやって、メモが少しでも具体的になればOK
ここで大事なのは、素材を頻繁に変えないことです。毎回違う音声だと慣れが積み上がりません。短い成功を繰り返すほうが、気持ちも折れにくいです。
目標が重すぎるときは、一段下げる
目標を立てても進まないときは、根性が足りないより、設定が重いことが多いです。
・読んでも何の話か分からない
・音声を聞いても、スクリプトを読んでも難しい
・1回の勉強で疲れ切って翌日が続かない
こういう場合は、素材や目標の難度を一段下げます。遠回りに見えて、結果的に継続できるので早いです。
目標の見直しは30日で十分
英語のやり直しは、最初から半年計画を作ると挫折しやすいです。私は30日単位で見直すほうが合っていました。
・30日で、行動目標が生活に入ったか
・できること目標が少しでも近づいたか
・次の30日は、どこを一つ伸ばすか
これだけ確認できれば十分です。目標は立てて終わりではなく、軽く直しながら使うものです。
おわりに:目標は小さく、今日の30分に落とす
英語学習の目標は、大きいほど立派に見えます。でも、続くのは小さい目標です。
行動目標、できること目標、週1回のチェック。この3つをレベルに合わせて置くと、迷いが減って淡々と進みます。まずは30日だけ、今の自分に合う目標で回してみてください。
次に読みたい
- 30代からの英語やり直しロードマップ:最初の30日でやること
- 平日30分・休日60分で回す英語やり直しルーティン|忙しい社会人向け
- リスニングが聞こえない原因を切り分ける|原因別の練習と2週間の立て直し方

コメント