社会人になってから「もう一度ちゃんと英語をやり直したい」と思っても、仕事や私生活が忙しくてなかなか続かない人は多いです。
この30日ロードマップは、
- 1日30〜60分くらいしか時間が取れない
- でも、ゼロからやり直してもう一度英語を読める・聞けるようになりたい
という人向けの「最初の一歩」をまとめたものです。
最初の30日で英語力を劇的に伸ばすのではなく、
- いつ勉強するか(時間)
- 何を使うか(教材)
- どの順番でやるか(メニュー)
を決めて、「英語に毎日触るのが当たり前」という状態を作ることをゴールにします。
なぜ「最初の30日」が大事なのか
英語やり直しでいちばんの敵は、「やる気がなくなること」ではなく「生活に埋もれてフェードアウトしてしまうこと」です。
最初の30日間は、次の3つを固める期間だと考えてください。
- 勉強する時間帯を決める
- 使う教材を固定する
- 毎日のメニューの型を決める
ここがフワッとしていると、毎回
今日は何をやろうかな…
と悩んでいるうちに、別のことをして終わってしまいます。
逆に、この3つさえ決まってしまえば、
- 時間になったら机に向かう
- 開く本も決まっている
- やる順番も決まっている
ので、余計な決断をしなくて済みます。
最初の30日の目的は「完璧な文法理解」でも「TOEICの点数アップ」でもありません。
英語の勉強が、歯みがきレベルで生活に組み込まれている
この状態を作ることが、この時期のいちばん大きな成果です。
30日間の全体プランと1日の目安時間
このロードマップでは、30日間をざっくり次の4ステップに分けます。
- 1週目: レベルチェック+教材選び
- 2週目: 文法の前半を一周する
- 3週目: 文法の後半+単語のペースづくり
- 4週目: 音読と簡単なアウトプットを追加する
1日の勉強時間の目安は、次のどちらかです。
- 忙しめの社会人:30分程度
- 少し余裕がある人:60分程度
たとえば平日は30分、休日は60分というバランスでもかまいません。大事なのは、
- 「1日どれだけやったか」より
- 「何日連続で英語に触れたか」
です。
30日連続で英語に触れられた時点で、かなりの人は「やり直しに成功している側」に入っています。
1週目:レベルチェックと教材を決める
1週目は、無理に勉強量を増やす週ではありません。
この7日間でやることは、シンプルに2つです。
- 今の実力をざっくり把握する
- 30日間使うメイン教材を決める
レベルチェックのやり方
以下のような方法で、自分の現在地をざっくり測ります。
- 市販の「英語レベル診断」や模試を1回解いてみる
- TOEIC公式問題集のミニテストを時間を測って解いてみる
このとき、大事なのは点数ではありません。
- 単語が分からなくて読めないのか
- 文法があいまいで文の構造が追えないのか
- 読むスピードが遅くて時間が足りないのか
自分がどこでつまずいているのかをざっくり把握できれば十分です。
教材は「文法1冊・単語1冊・読み物1つ」に絞る
やり直し英語でよくある失敗が、最初に教材を買い込みすぎることです。
この30日間は、次の3つに絞ってしまいましょう。
- 文法書: 解説が分かりやすく、例文が多いものを1冊
- 単語帳: 自分のレベルより少し易しい〜ちょうど良いくらいのものを1冊
- 読み物: やさしめの英語多読用の本やレベル別リーダーを1シリーズ
「どれも気になるから、まずは3冊ずつ買って…」とやると、どれも中途半端になりがちです。
30日間は、この3つ以外の新しい本は買わない
と決めてしまったほうが、結果的に進みます。
2〜3週目:文法と単語のベースづくり
2週目と3週目は、「文法の全体像」と「基本単語」をまとめて押さえる期間です。
ここでは、次のようなイメージで進めます。
- 文法:毎日見開き2〜4ページを読む
- 単語:毎日20〜30語をチェック
文法の進め方
文法は、細かいところまで完璧に理解しようとすると止まってしまいます。
1周目は、次のような軽めのスタンスでOKです。
- 解説を読む(完全に分からなくても気にしすぎない)
- 例文を声に出して読む
- 練習問題は「代表的な問題だけ」解いてみる
特に、
- be動詞・一般動詞の基本
- 現在形・過去形・未来表現
- 進行形・現在完了
- 基本的な文型(SVO・SVCなど)
といった「骨組み」の部分を意識して読み進めてください。
単語帳の進め方
単語帳は、
- 1日20〜30語を目安に新しい単語を見る
- 前日までの範囲をざっと復習してから進む
これだけで十分です。
この段階では、
ちゃんと覚えた単語より、「見たことがある単語」が増えればOK
くらいの気持ちで回していきましょう。完璧主義は、ここでは封印です。
4週目:音読と簡単なアウトプットを始める
4週目からは、インプット中心の勉強に少しだけアウトプットを混ぜます。
ここでの目標は、
- 英語を「目で見るだけ」から
- 英語を「声に出す・少し書いてみる」に広げることです。
音読の取り入れ方
音読の素材は、すでに使っている教材で十分です。
- 文法書の例文
- 多読用のやさしい英文
などから、短い文をいくつか選びます。
1日の音読メニュー例(合計10〜15分):
- 文章の意味を日本語でざっと確認する
- 英文を見ながら、ゆっくり声に出して読む(3〜5回)
- 可能なら、英文を見ないで言えるか試してみる
「意味が分かった英文を何度も声に出す」ことが、英語の語順やリズムを体に入れる近道です。
英語日記を3行だけ始めてみる
アウトプットの一歩目として、おすすめなのが1日3行の英語日記です。
テンプレートはシンプルでOKです。
- ① 今日やったこと
- ② そのときどう感じたか
- ③ 明日やりたいこと
たとえば、こんなイメージです。
I went to the office and had a meeting.
I was a little tired, but it was a good day.
Tomorrow I want to study English for 30 minutes.
文法ミスを恐れる必要はありません。あとから直したくなったら、そのとき修正すればOKです。
30日後にやる「ミニ振り返り」
30日間続けたら、最後に5〜10分だけで良いので振り返りをしてみてください。
- 勉強できた日数:何日くらいだったか
- いちばん多く使った教材:どれだったか
- やりやすかった時間帯:朝・夜・通勤時間など
- しんどかったポイント:どこでサボりがちだったか
これを書き出してみると、
- 自分は「こういうやり方なら続く」
- 逆に「こういうパターンだと止まりやすい」
という傾向が見えてきます。
もし30日間で完全に毎日続かなかったとしても、そこで落ち込む必要はありません。
大事なのは、
中断しても、また何度でも戻ってこられること
です。
この30日ロードマップは、英語やり直しの「最初の一周」にすぎません。2周目・3周目と続けていく中で、少しずつ自分に合ったやり方にチューニングしていってください。

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