英語音声を聞いているのに、なぜか聞こえるようにならない。
この悩みはかなり多いです。特に社会人のやり直しだと、通勤中に聞き流しをしているのに変化がない、というパターンが起きやすいです。
リスニングが伸びないとき、量を増やす前にやったほうがいいことがあります。
それは、聞こえない理由を切り分けることです。理由が分かると、やることが絞れて、練習がラクになります。
リスニングは耳より処理。よく詰まる場所はだいたい決まっている
聞こえない原因は人それぞれですが、だいたい次のどれかに当てはまることが多いです。
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単語が足りなくて意味が取れない
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単語は知っているのに、音がつながって別物に聞こえる
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スピードについていけず置いていかれる
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集中が切れて、そもそも聞けていない
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教材が難しすぎて、練習になっていない
一つずつ当てはめていくと、自分がどこで止まっているかが見えてきます。
まず自分のタイプをざっくり決める(当てはまるところが濃いほど要注意)
細かい診断は不要です。感覚で十分です。
語彙不足っぽい
スクリプトを読んでも知らない単語が多い/話の大筋がつかめない/内容がふわっとして終わる
音がつながって消えるっぽい
文字なら分かるのに音だと分からない/知ってる単語のはずなのに拾えない/後からスクリプトを見て納得する
スピード負けっぽい
最初は分かるのに途中で置いていかれる/1文目を考えてる間に次が来る/細部が落ちる
集中が続かないっぽい
聞いてるのに内容が残らない/気づくと別のことを考えている/長い音声だと途中で疲れる
教材が重すぎるっぽい
1回聞いて理解度が低すぎる/スクリプトを読んでも難しい/何を練習しているか分からない
当てはまるところから対策すればOKです。
原因別:今日からできる対策(やることは増やさない)
全部やろうとすると破綻するので、今の自分のボトルネックだけ潰すのがコツです。
1)語彙不足タイプ:リスニングの前に単語の穴を埋める
語彙不足が強いと、どれだけ聞いても意味処理が止まりやすいです。
この場合は、リスニングの時間を増やすより、単語を整えたほうが伸びが早くなりやすいです。
現実的におすすめなのは、単語を毎日10分だけ固定すること。
単語帳は1冊決めて回します。例を挙げるなら、出る単特急 金のフレーズ、ターゲット1900、システム英単語、DUO 3.0あたりは定番です。どれが正解というより、1冊に決めることが大事です。
リスニング素材は、スクリプトを読んだときに7割以上分かるものに下げてください。
分からない単語を全部調べるのではなく、1回で5個まで、くらいに絞ると続きます。
2)音がつながって聞こえないタイプ:音声とスクリプトをセットで回す
このタイプは、聞こえない部分を根性で聞こうとしても改善しにくいです。
必要なのは、音と文字を一致させる練習です。やり方はシンプルです。
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まず音声を聞く(分からなくてOK)
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スクリプトを見ながらもう一度聞く
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スクリプトなしでもう一度聞く
素材は、スクリプトが手に入るものが便利です。例を挙げると、
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NHKラジオ英会話(テキストがある)
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NHKのニュースで学ぶ現代英語(少し難しめだがスクリプトがある)
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BBC Learning English(6 Minute English など短くて使いやすい)
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VOA Learning English(比較的ゆっくりめの素材もある)
ポイントは、1回の練習で狙うのは1〜2文だけにすること。
全部を直そうとすると疲れるので、短い成功を積み上げるほうが続きます。
3)スピード負けタイプ:同じ素材を1週間使い回す
スピード負けしているときに、毎回別の音声を聞くと、いつまで経っても慣れません。
このタイプは、同じ素材を回すほうが早いです。
やり方はこうです。
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3分〜6分くらいの短い音声を1本決める(6 Minute English などはちょうどいい)
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毎日2回だけ聞く(同じ素材でOK)
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3日目くらいから、意味のかたまりで区切って聞く意識を持つ
再生速度は、無理に等倍にこだわらなくて大丈夫です。
YouTubeやPodcastアプリで0.75倍や0.9倍にして、理解度を上げてから戻すほうが伸びやすい人も多いです。
4)集中が続かないタイプ:短く区切って、目的を決める
集中が続かない人は、長い素材をだらだら聞いていることが多いです。
素材は短く、目的は小さく。これで改善しやすいです。
例としては、
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1回目は大意だけ取る
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2回目は聞こえた単語を3つ拾う
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3回目は聞こえなかった1文だけ確認する
みたいに、目的を軽く決めるだけで集中が戻りやすくなります。
短い素材なら、NHKラジオ英会話の1回分、6 Minute English、VOA Learning Englishの短いニュースなどが扱いやすいです。
5)教材が難しすぎるタイプ:レベルを下げるのは遠回りじゃない
難しい素材に挑戦していると、頑張っている感は出ます。
でも理解度が低すぎると、練習の手応えが出にくいです。改善点が分からないまま時間が過ぎます。
目安として、スクリプトを読んだときに7〜8割くらい分かる素材に下げると、練習が成立しやすいです。
VOA Learning Englishや、音声付きの易しい教材(グレイデッドリーダーの音声など)に落とすと、聞こえる部分が増える感覚をつかみやすくなります。
2週間で立て直すためのミニプラン(平日10分でも回る)
ここは、とにかく素材を固定するのがコツです。毎日違う音声にしないほうが伸びます。
1週目:素材1本で、音と文字をつなげる
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1日目:音声→スクリプト→音声(同じ素材)
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2〜5日目:毎日10分、同じ手順で回す(狙うのは1〜2文)
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6〜7日目:同じ素材を聞いて、聞こえる部分が増えたか確認する
2週目:スクリプト無しの回を少し増やす
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8〜10日目:スクリプト無しで聞く回を増やす
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11〜14日目:似た難易度の別素材を1本だけ追加する(増やしすぎない)
2週間で、同じ音声が前より聞こえるようになっていれば十分成功です。
リスニングの伸びは、いきなり全部わかるではなく、聞こえる部分がじわじわ増える、という形で出ることが多いです。
まとめ:聞こえない理由が分かると、練習が軽くなる
リスニングは、頑張り方を間違えると時間が溶けます。
まずは自分がどこで止まっているかをざっくり決めて、素材を1本に固定して10分だけ回す。これだけで流れが変わります。
あわせて読むとつながります。
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2記事目:英単語帳は1冊で十分(語彙の土台)
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3記事目:文法書を4週間で1周する方法(読む・聞くの理解が上がる)
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4記事目:平日30分・休日60分ルーティン(学習が続く枠取り)

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