リスニングが聞こえない原因は?原因別の練習と2週間の立て直し方

英語音声を聞いているのに、なぜか聞こえるようにならない。
この悩みはかなり多いです。特に社会人のやり直しだと、通勤中に聞き流しをしているのに変化がない、というパターンが起きやすいです。

リスニングが伸びないとき、量を増やす前にやったほうがいいことがあります。
それは、聞こえない理由を切り分けることです。理由が分かると、やることが絞れて、練習がラクになります。


リスニングは耳より処理。よく詰まる場所はだいたい決まっている

聞こえない原因は人それぞれですが、だいたい次のどれかに当てはまることが多いです。

  • 単語が足りなくて意味が取れない

  • 単語は知っているのに、音がつながって別物に聞こえる

  • スピードについていけず置いていかれる

  • 集中が切れて、そもそも聞けていない

  • 教材が難しすぎて、練習になっていない

一つずつ当てはめていくと、自分がどこで止まっているかが見えてきます。


まず自分のタイプをざっくり決める(当てはまるところが濃いほど要注意)

細かい診断は不要です。感覚で十分です。

語彙不足っぽい

スクリプトを読んでも知らない単語が多い/話の大筋がつかめない/内容がふわっとして終わる

音がつながって消えるっぽい

文字なら分かるのに音だと分からない/知ってる単語のはずなのに拾えない/後からスクリプトを見て納得する

スピード負けっぽい

最初は分かるのに途中で置いていかれる/1文目を考えてる間に次が来る/細部が落ちる

集中が続かないっぽい

聞いてるのに内容が残らない/気づくと別のことを考えている/長い音声だと途中で疲れる

教材が重すぎるっぽい

1回聞いて理解度が低すぎる/スクリプトを読んでも難しい/何を練習しているか分からない

当てはまるところから対策すればOKです。


原因別:今日からできる対策(やることは増やさない)

全部やろうとすると破綻するので、今の自分のボトルネックだけ潰すのがコツです。


1)語彙不足タイプ:リスニングの前に単語の穴を埋める

語彙不足が強いと、どれだけ聞いても意味処理が止まりやすいです。
この場合は、リスニングの時間を増やすより、単語を整えたほうが伸びが早くなりやすいです。

現実的におすすめなのは、単語を毎日10分だけ固定すること。
単語帳は1冊決めて回します。例を挙げるなら、出る単特急 金のフレーズ、ターゲット1900、システム英単語、DUO 3.0あたりは定番です。どれが正解というより、1冊に決めることが大事です。

リスニング素材は、スクリプトを読んだときに7割以上分かるものに下げてください。
分からない単語を全部調べるのではなく、1回で5個まで、くらいに絞ると続きます。


2)音がつながって聞こえないタイプ:音声とスクリプトをセットで回す

このタイプは、聞こえない部分を根性で聞こうとしても改善しにくいです。
必要なのは、音と文字を一致させる練習です。やり方はシンプルです。

  • まず音声を聞く(分からなくてOK)

  • スクリプトを見ながらもう一度聞く

  • スクリプトなしでもう一度聞く

素材は、スクリプトが手に入るものが便利です。例を挙げると、

  • NHKラジオ英会話(テキストがある)

  • NHKのニュースで学ぶ現代英語(少し難しめだがスクリプトがある)

  • BBC Learning English(6 Minute English など短くて使いやすい)

  • VOA Learning English(比較的ゆっくりめの素材もある)

ポイントは、1回の練習で狙うのは1〜2文だけにすること。
全部を直そうとすると疲れるので、短い成功を積み上げるほうが続きます。


3)スピード負けタイプ:同じ素材を1週間使い回す

スピード負けしているときに、毎回別の音声を聞くと、いつまで経っても慣れません。
このタイプは、同じ素材を回すほうが早いです。

やり方はこうです。

  • 3分〜6分くらいの短い音声を1本決める(6 Minute English などはちょうどいい)

  • 毎日2回だけ聞く(同じ素材でOK)

  • 3日目くらいから、意味のかたまりで区切って聞く意識を持つ

再生速度は、無理に等倍にこだわらなくて大丈夫です。
YouTubeやPodcastアプリで0.75倍や0.9倍にして、理解度を上げてから戻すほうが伸びやすい人も多いです。


4)集中が続かないタイプ:短く区切って、目的を決める

集中が続かない人は、長い素材をだらだら聞いていることが多いです。
素材は短く、目的は小さく。これで改善しやすいです。

例としては、

  • 1回目は大意だけ取る

  • 2回目は聞こえた単語を3つ拾う

  • 3回目は聞こえなかった1文だけ確認する

みたいに、目的を軽く決めるだけで集中が戻りやすくなります。
短い素材なら、NHKラジオ英会話の1回分、6 Minute English、VOA Learning Englishの短いニュースなどが扱いやすいです。


5)教材が難しすぎるタイプ:レベルを下げるのは遠回りじゃない

難しい素材に挑戦していると、頑張っている感は出ます。
でも理解度が低すぎると、練習の手応えが出にくいです。改善点が分からないまま時間が過ぎます。

目安として、スクリプトを読んだときに7〜8割くらい分かる素材に下げると、練習が成立しやすいです。
VOA Learning Englishや、音声付きの易しい教材(グレイデッドリーダーの音声など)に落とすと、聞こえる部分が増える感覚をつかみやすくなります。


2週間で立て直すためのミニプラン(平日10分でも回る)

ここは、とにかく素材を固定するのがコツです。毎日違う音声にしないほうが伸びます。

1週目:素材1本で、音と文字をつなげる

  • 1日目:音声→スクリプト→音声(同じ素材)

  • 2〜5日目:毎日10分、同じ手順で回す(狙うのは1〜2文)

  • 6〜7日目:同じ素材を聞いて、聞こえる部分が増えたか確認する

2週目:スクリプト無しの回を少し増やす

  • 8〜10日目:スクリプト無しで聞く回を増やす

  • 11〜14日目:似た難易度の別素材を1本だけ追加する(増やしすぎない)

2週間で、同じ音声が前より聞こえるようになっていれば十分成功です。
リスニングの伸びは、いきなり全部わかるではなく、聞こえる部分がじわじわ増える、という形で出ることが多いです。


まとめ:聞こえない理由が分かると、練習が軽くなる

リスニングは、頑張り方を間違えると時間が溶けます。
まずは自分がどこで止まっているかをざっくり決めて、素材を1本に固定して10分だけ回す。これだけで流れが変わります。

あわせて読むとつながります。

  • 2記事目:英単語帳は1冊で十分(語彙の土台)

  • 3記事目:文法書を4週間で1周する方法(読む・聞くの理解が上がる)

  • 4記事目:平日30分・休日60分ルーティン(学習が続く枠取り)

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