仕事で英語の資料を読んだり、メールを書いたりはしているのに、動画や会議の英語になると途端に不安になることがあります。聞き取れないまま話が進むと、あとで議事録を見て「ここがポイントだったのか」と気づいて、地味にへこみます。
最近は、その対策として音読を入れています。派手な勉強ではないのですが、声に出すと「自分が出せない音は、やっぱり聞き取りにくいな」と実感します。この記事では、私が続けやすかった1日15分の音読メニューを、朝・移動・夜の現実に合わせて整理します。
音読は、リスニングとスピーキングの間をつなぐ練習になる
音読は、英語を目で追いながら、口を動かして、同時に自分の声を耳で聞く練習です。読むだけだと流してしまう部分も、声に出すと止まります。
止まった場所は、だいたい次のどれかです。
- 単語は知っているのに、文章として出てこない
- 語順が追えず、頭の中で日本語に直し始める
- 発音があいまいで、口がもたつく
ここが見えるだけでも収穫があります。リスニングが伸びないときに量だけ増やすとしんどいのは、こういう詰まりが放置されるからです。音読は、詰まる場所を短時間であぶり出せます。
最初にやるのは、教材を固定すること(短くていい)
音読は題材選びでだいたい決まります。私は次の3つを意識しています。
- 1回が短い(60〜120秒くらい、長くても3分)
- 音声とスクリプトがある
- 難しすぎない(7割くらいは止まらず読める)
仕事の合間にやるなら、長文より短い会話文のほうが続きます。私はNHKラジオ英会話のスクリプトを使うことが多いです。分量が重すぎず、迷う時間が減ります。
手元にちょうどいい教材がなければ、YouTubeの字幕つき動画を短く切って使うのでも十分です。大事なのは、毎回違う素材に飛ばないことです。1週間は同じ素材で回したほうが、口が慣れてきます。
1日15分の音読メニュー(この順番なら迷わない)
細かいテクニックを増やすより、同じ順番で回すことを優先しています。15分の中身はこんな感じです。
0〜2分:音声だけを1回聞く
最初に、目を使わずに聞きます。全部わからなくて大丈夫です。話の流れとスピード感だけ取ります。
2〜4分:スクリプトを見て、止まる所だけ確認する
英文を見て、意味が取れない単語や表現があれば、そこだけ確認します。全部を完璧に理解しようとすると15分が終わるので、あくまで「ここで止まりそう」を潰すイメージです。
4〜8分:1文ずつ、ゆっくり音読する
ここは丁寧にやります。句読点で区切って、焦らず読みます。口が回らない箇所は、その1文だけもう一度。長く戻るより、短い単位で直したほうが疲れません。
8〜12分:ふつうの速さで、2回通す
全体を通して読みます。1回目は多少ぎこちなくても止めずに進めます。2回目は、さっき引っかかった箇所を少し意識します。
12〜15分:音声に合わせて一緒に読む
最後に、音声を流しながら同じタイミングで読みます。最初は合わせられなくて当たり前なので、半分くらい乗れたら十分です。ここで「英語のリズムのまま口が動く感覚」が少し出てきます。
音声がない素材の場合は、最初の2分と最後の3分を「自分で読む回数を増やす」に置き換えます。それでも流れは崩れません。
忙しい日は15分を分割してもOK(朝・移動・夜の現実に寄せる)
毎日きっちり15分を一気に取れない日もあります。私は、そういう日は分割してしまいます。合計で15分になれば十分です。
朝(5分)
出かける前に、音声を1回聞いて、1回だけゆっくり音読します。朝は頭が起きていないので、やり込みません。エンジンをかける感覚です。
移動中(5分)
声が出せないので、スクリプトを目で追いながら、口だけ動かします。これだけでも英語の語順で目を動かす練習になります。ここで「読めるのに口が追いつかない文」を見つけることが多いです。
夜(5分)
最後に、声を出せる環境で、引っかかった1〜2文だけ丁寧に読み直します。全部をやり直すより、弱点だけ残しておくほうが翌日につながります。
週末に時間が取れる日は、同じ素材で30分やるより、15分を2セットに分けて「別素材を1本だけ追加する」くらいがちょうどよかったです。増やしすぎると、平日に戻れなくなります。
止まりそうなときは、教材の難しさと調べすぎだけ見直す
音読は、真面目にやろうとすると重くなります。私が止まりかけたときに見直したのは、次の2つだけです。
教材が難しすぎないか
読めない文を音読しても、毎回つっかえて消耗します。7割読めるレベルに落とすと、15分がきれいに回ります。難しい素材は聞く用として別枠にして、音読とは分けたほうが続きました。
確認しすぎていないか
調べ物が増えると、音読の時間が溶けます。分からない所は一旦マークして、翌日に持ち越すくらいでも問題ありません。音読の目的は、理解を深掘ることより、英語を口から出す回数を確保することです。
おわりに:15分でも、口が慣れると英語が軽くなる
音読は、やった直後に劇的な変化が出るタイプではありません。ただ、同じ素材を1週間回すと、引っかかる場所が少しずつ移動します。これが分かると、続けやすくなります。
まずは短い素材を1つ決めて、15分メニューをそのまま回してみてください。忙しい日は分割して合計だけ守る。それで十分、積み上がります。
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