はじめに
仕事で英語の資料やメールを読む分には、なんとか回せる日が多いです。けれど、動画や通話系の英語は、体力が落ちている日に一気に聞こえなくなります。集中が切れると、同じ1分を何回も再生して終わることもあります。
この記事では、そういう日に私がやっている「1文だけ」の最小ディクテーションを紹介します。目的は気合で聞き取ることではなく、止まらずに戻るための取っかかりを作ることです。
最小にするほど続く理由
ディクテーションは本来、音声を聞いて書き取る練習です。ただ、疲れている日に長くやると、それ自体が重くなります。
私が「1文だけ」にしているのは、次の2つを最短でやりたいからです。
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どこで聞こえなくなっているかを可視化する
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音と文字の対応を一度つなぎ直す
たった1文でも、音が抜ける場所や、知っている単語なのに聞こえない場所が出ます。そこが分かるだけで、同じ素材をもう一回聞く意味がはっきりします。
1回5分の手順
ここでは、スクリプト付きの短い音声を前提にします。区切りは「1文」。長くても15秒くらいまでが扱いやすいです。
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まず1回だけ通して聞く
意味を完璧に取るより、文の終わりとリズムだけつかみます。 -
2回目で書けるところまで書く
聞こえた順に、空欄があっても先へ進めます。スペルが怪しい単語は、カタカナでもメモでも置いておきます。 -
スクリプトで答え合わせする
間違い探しというより、抜けた場所に線を引く感覚です。知らない単語が出たら、この時点で意味を1つだけ確認します。深追いはしません。 -
スクリプトを見ながら同じ文をもう1回聞く
文字と音を同時に重ねます。ここが一番大事で、聞こえない日の戻りが早いです。 -
最後に、口で1回だけなぞる
音読でも、ゆっくりリピートでもOKです。発音をきれいにするより、音の並びを体に通します。
書き取りを軽くするコツ
1文ディクテーションは「書く」より「戻す」ためにやるので、負担を落とすのがコツです。
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全部を書き切らなくていい
空欄を作って前へ進める方が、音の流れを失いません。 -
かたまりで書く
単語単位で止めるより、聞こえたかたまりで書く方が、現場のリスニングに近い感覚になります。 -
手書きでもスマホでも良い
私は移動中はスマホのメモに打ち、夜に手書きで1回だけなぞることがあります。手段を固定しすぎない方が続きます。
素材の選び方
最小ディクテーションが成立する素材は、条件がシンプルです。
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スクリプトがある
正解がすぐ見えることが大事です。 -
読めば7割くらい分かる
文字で見ても難しい素材だと、聞こえない以前に詰まります。 -
短く切れる
1文、または1往復の短い会話くらいがちょうどいいです。
私は、仕事で見ている説明動画や短い解説クリップの中から、字幕が付いているものを選ぶことが多いです。YouTubeの字幕も、条件が合えば使えます。
平日30分に入れるならこうします
聞こえない日に、リスニング枠をまるごと捨てると、翌日も戻りにくくなります。私は「量を減らして、動作だけ残す」方向に寄せます。
例として、平日30分の中でこう入れ替えます。
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朝:5分 1文ディクテーション
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移動:5分 同じ文をスクリプト見ながら1回聞く
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夜:残り いつものメニューに戻す。重ければ音読だけにする
ポイントは、素材を増やさないことです。同じ1文を何回か触って終わりにします。
2週間のミニ運用
短くやるなら、素材は固定の方がラクです。2週間だけ、同じ素材から「1日1文」を抜く形にします。
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1週目:書く回を多めにして、音と文字をつなぐ
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2週目:最初の1回はスクリプト無しで聞いてから、答え合わせに入る
2週間の終わりに、素材を変えるかどうかを決めます。私は、少しでも聞こえ方が戻った感触があれば、同じ素材をもう1週続けることもあります。
おわりに
聞こえない日は、気合で時間を増やすほど空回りしがちです。1文だけのディクテーションは、作業量を増やさずに、音と文字のつながりだけ戻すための道具として扱うのがちょうどいいと思っています。
まずは5分だけ、同じ1文を触って終わりにしてみてください。止まらなければ合格です。
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