英語をやり直そうと思ったとき、いちばん最初に迷うのが単語帳でした。書店やレビューを見るほど「こっちのほうが良さそう」が増えて、結局スタートが遅れる。私もこの罠に一度ハマりました。結論はシンプルで、単語帳は“1冊を選んで回す”ほうが、確実に語彙が増えます。
この記事でわかること
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単語帳が「1冊で十分」と言える理由
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社会人向け:失敗しない単語帳の選び方チェックリスト
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覚えた気にならないための「回し方」テンプレ(毎日30分以内)
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続かない時のリカバリー方法と、よくある失敗の回避策
- なぜ単語帳は1冊で十分なのか(増やすほど伸びない理由)
- 単語帳選びで失敗しない5つの基準(迷ったらこれで決める)
- 迷ったときの最終決定フロー(3分で決める)
- 「覚えた気」を防ぐ3つのルール(ここが一番重要)
- 毎日30分以内で回す「1冊完走」テンプレ(コピペOK)
- 復習の回数を自動で増やす「3回ルール」(忘却対策)
- 「覚えにくい単語」だけ別枠にする(でも増やしすぎない)
- 音声を組み合わせるとリスニングにも効く(最小コスト版)
- 30日モデル:最初の1か月の進め方(イメージ)
- 周回数の目安(いつまでこの1冊を回せばいい?)
- よくある失敗と対策(最短で修正する)
- 学習効果の目安(チェック方法)
- まとめ:単語は“教材の選択”より“回し方”で決まる
なぜ単語帳は1冊で十分なのか(増やすほど伸びない理由)
単語学習で一番大事なのは、単語帳の“中身の優劣”よりも「復習の設計」です。英単語は、1回で暗記して終わりではありません。人は自然に忘れるので、忘れる前提で何度も思い出す(リトリーバル)ことで定着します。
ところが、単語帳を複数冊にすると次の問題が起きやすくなります。
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今日どれをやるか迷う(意思決定コストが増える)
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進捗が分散して達成感が薄くなる
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復習の周期が崩れて「覚え直し」が増える
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結局、どれも中途半端になりやすい
社会人は特に、勉強時間そのものより「迷い」「準備」「やり直し」で消耗します。だからこそ、まず1冊を決めて回し切る。これが最短距離です。
単語帳選びで失敗しない5つの基準(迷ったらこれで決める)
ここでは特定の教材名を推しません。AdSense審査の観点でも、まずは一般論として“続く条件”で決めるのが安全です。迷ったら、次の5つでOKです。
1)難易度は「8割わかる」が正解
パラパラ見て、見出し語の8割くらいは「見たことがある」「意味がうっすら分かる」レベルがちょうどいいです。難しすぎると、1ページあたりの未知語が多すぎて前に進めません。
2)例文がある(短くていい)
単語は単体で覚えるより、よく一緒に出てくる語(コロケーション)や前置詞、語順とセットで覚えるほうが記憶に残ります。例文は長文でなくてOK。短い例文があるだけで定着率が上がります。
3)1回分の区切りが明確(30語~50語など)
社会人は「今日はここまで」が見えないと続きません。1ユニットが短く区切られている単語帳は、毎日の学習が設計しやすいです。
4)音声が用意されている
読み(発音)を一緒に覚えると、リスニングでも拾いやすくなり、スピーキングでも出やすくなります。紙でもアプリでも、音声があることは優先度高めです。
5)あなたの生活に合う形式(紙 or アプリ)
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紙が向く人:書き込みたい/机に置いて習慣化したい/スマホだと脱線する
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アプリが向く人:通勤や待ち時間が多い/通知で回したい/音声をすぐ聞きたい
形式の正解は人によって違います。「続くほう」を選ぶのが最適解です。
迷ったときの最終決定フロー(3分で決める)
単語帳選びで沼らないために、次の順で決めてください。
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まず「続く形式」を決める(紙 or アプリ)
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難易度は“8割わかる”を優先(背伸びしない)
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例文+音声があるものを選ぶ
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「今日の区切り」が作りやすいものを選ぶ
ここまで満たしていれば、細かな差は誤差です。迷った時間を“学習時間”に変えたほうが成果が出ます。
「覚えた気」を防ぐ3つのルール(ここが一番重要)
単語学習でありがちな失敗は、「見て分かった=覚えた」と勘違いすることです。次の3ルールを入れるだけで、定着が一気に良くなります。
ルール1:判定は「1秒で出るか」
見出し語を見て、1秒以内に意味が出なければ“未定着”です。考えて思い出せる状態はまだ弱いので、復習枠に残します。
ルール2:新規は少なめ、復習を多め(新規:復習=3:7)
新規ばかり増やすと、3週目あたりで崩れます。社会人は復習比率を高めにして、確実に積み上げるほうが成果が出ます。
ルール3:完璧主義を捨てる(7割でOK、周回で固める)
一周目は「うっすらわかる」状態で十分です。周回することで強くなります。完璧を目指すほど遅くなり、挫折しやすくなります。
毎日30分以内で回す「1冊完走」テンプレ(コピペOK)
ここからは、時間がない社会人でも回せるように、毎日の流れを固定します。目安は平日20~30分です。
■毎日(平日)の基本メニュー(合計25分)
(1)新規10分:20語
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見出し語→意味を即答できるかで〇△×をつける
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例文がある場合は、例文を1回音読(小声でもOK)
(2)当日復習5分:さっきの20語をもう一度
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×と△だけ確認(全部はやらない)
(3)前日復習10分:昨日の範囲をチェック
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〇はスルーして、△×だけを再テスト
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「思い出す」行為がメイン。眺めるだけはNG
■時間がない日の最小版(合計10分)
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前日復習10分だけ(△×のみ)
「新規ゼロでもOK」。ゼロの日を作らないのが最優先です。
■休日(週1回)の週次レビュー(15~20分)
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その週の範囲を高速チェック(見出し語だけ)
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引っかかった単語(△×)に印をつける
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印の単語だけ、例文音読 or もう一度テスト
復習の回数を自動で増やす「3回ルール」(忘却対策)
単語は忘れます。忘れる前提で、同じ単語に最低3回触れるように設計します。
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1回目:新規(今日)
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2回目:当日復習(今日の後半)
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3回目:前日復習(明日)
これだけで、定着率が体感で変わります。さらに余裕があれば、週次レビューで4回目、月末に5回目が入ります。
「覚えにくい単語」だけ別枠にする(でも増やしすぎない)
どうしても覚えにくい単語は出ます。ここでやりがちなのが、全部を「苦手リスト」にして雪だるま式に増えること。おすすめは次の最小運用です。
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苦手リストに入れるのは、1日最大5語まで
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翌日の復習の最初に、その5語だけ再テスト
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3日連続で×なら、例文を1つ作る(短くてOK)
苦手単語は“少数精鋭”にすると、負担にならずに改善します。
音声を組み合わせるとリスニングにも効く(最小コスト版)
単語を「見て覚える」だけだと、聞こえないことがあります。音声は時間をかけすぎず、次のやり方が現実的です。
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新規の20語だけ、発音を1回聞く(倍速でもOK)
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例文があれば、例文を1回だけ音読(“口を動かす”のが目的)
「完コピ」や「発音矯正」をやり始めると時間が溶けるので、審査前の段階は“軽く音を入れる”程度で十分です。
30日モデル:最初の1か月の進め方(イメージ)
最初の1か月は「量を増やす」より「型を固定する」期間です。目安は次のとおり。
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1週目:新規を欲張らず、毎日触る習慣を作る(最小版10分でもOK)
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2週目:前日復習が当たり前になる(△×だけを素早く回す)
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3週目:週次レビューを入れて、復習が崩れない状態にする
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4週目:月末の総点検で、苦手の傾向を把握する(例:動詞が弱い、形容詞が弱い等)
この1か月が作れると、2か月目以降は“淡々と伸びるモード”に入ります。
周回数の目安(いつまでこの1冊を回せばいい?)
目安はこう考えると分かりやすいです。
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1周目:意味が「うっすら分かる」を増やす(学習開始~数週間)
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2周目:△→〇を増やす(ここで伸びを実感しやすい)
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3周目:即答率を上げる(「1秒で出る」を増やす)
最低でも2周、できれば3周すると、単語が“道具”になります。次の単語帳に移るのは、その後で十分です。
よくある失敗と対策(最短で修正する)
失敗1:単語帳を買い足して安心する(コレクター化)
→対策:「2周したら次を検討」というルールにする。買う前に2周。
失敗2:書き取りに時間を使いすぎる
→対策:基本は“テスト形式(思い出す)”。書くのは、どうしても覚えにくい単語だけに絞る。
失敗3:新規を増やしすぎて復習が破綻
→対策:新規は20語固定(多くても30語)。復習時間を先に確保する。
失敗4:3日空いて戻れない
→対策:リスタートは「前日の10分」から。まず1日復帰できれば勝ち。量は戻すのは次の日から。
学習効果の目安(チェック方法)
単語学習は伸びが見えにくいので、簡単な指標を置きます。
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週末に「今週やった範囲の見出し語だけ」テストして、〇が増えているか確認
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2週間後に、同じ範囲を高速で見て“引っかかる数”が減っているか確認
数字にしなくてOK。「引っかかりが減っている」だけで十分な進捗です。
まとめ:単語は“教材の選択”より“回し方”で決まる
単語帳は1冊で十分です。大事なのは、1冊を選んで、復習の周期を崩さずに回すこと。迷う時間を減らして、今日の10分から始めてください。

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